人はどうしてもミスをしてしまいます。
ですがミスをすることでしかミスを防ぐ方法はありません。
どういうことか分かりますか?
ミスをすることでミスについての分析ができるからです。
だって体験以上の有益な情報はありませんよね。
子供はよく転ぶのに何故大人は転ばないか考えたことがありますか?
それは転んだ経験から危険予知が出来ているからです。
こうしたら転ぶ危険性がある。
こういうところは滑りやすい。
など要因は様々ですが、全て知っているからこそ予測できるのです。
失敗から学ぶことによって人は成長します。
つまり失敗を知らなければ防ぐことはできないのです。
対策①なぜ失敗したのか考える

なぜ今回このミスをしてしまったのか、原因を客観的に考えます。
ミスをして動揺しているかもしれませんが、少し時間をおくなりして冷静になってから考えましょう。
客観的に状況を整理・分析できないと全く意味がないので、まずはそこを確実に出来るようにしましょう。
状況整理が出来たら分析を始めます。
といってもさぁ考えてみようと言っても慣れていないと難しいと思うので、簡単な方法を紹介します。
それは「なぜなぜ分析」です。
これはトヨタの副社長が考案した手法で、トヨタ社内で積極的に使用されている原因分析のロジカルシンキングです。
ちなみに私の会社でも採用しており、事後処理対策書はこの「なぜなぜ分析」を必ず添付するようにしています。
対策②今後どうすれば防げるのか対策案を考える

原因が分かったらどうやったら防げるのか考えましょう。
そこで使うのが「マインドマップ」です。
トニーブザン氏(イギリスの著述家)が提唱したブレインストーミング。
思考を見えるようにノート化したもので、本来脳内で処理する情報を書き出すことによって、思考整理を楽にし、発想を助けます。
なのでマインドマップは情報整理に非常に役立ちます。
例として、書類の出し忘れがあったとします。
それをマインドマップにすると、

こうなります。
見て分かるように、普段は脳内で処理しているものが目に見えることによって、情報処理・整理と客観的思考が同時にできるようになります。
もちろんこれにはMECE(ミーシー)の漏れなくダブりなくの要素も必要になるため、落ち着いて考えるようにしましょう。
対策③他展開できるか考える

原因と対応策が分かったら今度はそれを他の事案でも使えないか考えます。
これを行うことで一つの失敗を活かして同じ種類の失敗をしないようにするということです。
ちょっと考えれば当たり前のことですが、ここまで考えなければ完璧とはいえません。
仕事での失敗は必要とはいえど、信用を損なうため何回もするものではありません。
他展開することで同じ種類の失敗を防ぎ、失敗する可能性と回数を大幅に減らすことができます。
書類の提出忘れを例に出すと類似問題として、報告忘れがありますね。
報告忘れをマインドマップにすると、

こうなります。
同じように案を出して、歯止めをします。
こちらは事前に対策しておくので、実際に失敗することはありませんよね。
このように一つの失敗から派生させていくことが重要で、失敗をただ対策して終わりにすると非常にもったいないことが分かると思います。
最後に
以上、3つの方法で仕事での失敗を防ぐことができます。
失敗するのは仕方ありませんが、仕事ができる人ほど失敗しないように工夫しています。
そして失敗することで周囲に迷惑がかかるうえ、信用を失ってしまいします。
仕事ができるようになると意気込む前に必要なのは、失敗しない工夫です。
それを発展させて、効率の良い工夫を考えましょう。
この方法を理解し、対策案を考えられるアナタならきっと良い方法を考えられるはずです。