『解説』都会的アメリカン スズキの異端児 ブルバード400

都会的でカッコイイアメリカンバイクといえばスズキのブルバード400が一番だと思う。

既にイントルーダークラシックが販売されていたが、さらにラインナップに加えらえれたのがこのブルバード400だった。

あまり販売は振るわなかったが、今改めて見てみると細部を含めてこれほどクールなアメリカンバイクは他にないのではないだろうか。

今回はスズキ ブルバード400を解説していきたい。

ブルバード400 スペック

排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 BC-VK55A
エンジン K509型 399 cm3 4サイクル

内径×行程 / 圧縮比 65.0 mm × 60.2 mm / 10.5:1
最高出力 24kW〔33PS〕/ 8,000rpm
最大トルク 33N・m〔3.4kg・m〕/ 6,000rpm
乾燥重量 240 kg

出典:Wikipedia

 

ブルバード400解説

2005年3月に発売したブルバード400。

よくブルーバード(青い鳥)と間違えられるが(筆者も最初は勘違いしていた)ブルバード(街路樹のある大通り)なので注意しておいてほしい。

 

このようなメインストリートに馴染むデザインなのがブルバード

 

その名の通り、イントルーダーのようにオーソドックスなアメリカンスタイルではなく、スタイリッシュでスポーティな見た目に仕上がっており、他にない独自のスタイルを持っている。

当時は筆者もいわゆる古典的なアメリカンバイクにしか興味がなかったので除外していたが、こうして改めてブルバードを見ると、実に工夫が見られSUZUKIがアメリカンバイク(

模範)からクルーザー(独自性)への変革を模索しているように感じる

 

当時は受け入れなかったが、現代ではきっと受け入れられるのでないだろうか。SUZUKIはライダーを置いて時代の先を行き過ぎたのかもしれない。

399ccの水冷V型二気筒SOHCエンジンは、イントルーダーと同じもので、45度の狭角になっておりアメリカンバイクらしい鼓動感を実現しつつも、住宅街での走行も可能な静粛性を持つ。

トルクフルで扱いやすく、240kgを超える巨漢を十分に動かすだけ動力性能を持ち合わせている。

 

そしてフロントにはアメリカンバイクには珍しく倒立フォークを採用しているのも特徴のひとつ

 

これは1996年から2000年まで販売されたデスペラード400が国産アメリカンバイク初フロントフォークに倒立式を使用したものを踏襲したカタチになっているが、これが操作性に寄与しており、アメリカンバイクながら高いトレース性能を持っている。

デスペラード400

 

切り上げられたテールも相まって、知的さ・美しさ・逞しさが高バランスに実現されたデザインは、何度見てもライダーの顔を緩めることになるだろう。

この前期のボブテールが攻撃的でカッコイイ

 

アメリカンバイクにとって一番重要である見た目に、個性を光らせるバイクがこのブルバード400なのだ。

 

マイナーチェンジ

2008年にFIを採用し、より使いやすさを向上させた。

そして2010年3月のマイナーチェンジによってさらに磨きをかける。

M109R・M1800R同様のビキニカウルに加え、各所メッキ塗装、シート形状の変更など質感をデザイン性の更なる向上を図った。

この扇型メーターがたまらなくカッコイイ

 

ブルバード400は個性派バイクだがその分、コアなファンが多い

ブルバード800と共通のボディを持つためクラス以上の迫力があるブルバード400。

マッチョな風格の前期か、より洗練された都会デザインの後期かで迷うことになるかもしれないが、好みで選んで問題ない。

ブルバード400が選択肢に入るアナタはきっと普通のバイクが満足いかない変態(いい意味で)か鈴菌保有者(いい意味で)なのだから。

普通のアメリカンバイクに乗っていたからこそ分かるこのブルバード400の魅力。

昔アメリカンバイクに乗っていた人にもぜひオススメしたい。

イントルーダークラシックだけじゃないSUZUKIのアメリカンバイクの異端児ブルバード400は、大人しくないオトナのバイクではないだろうか。